へろー、あーいむ、いんぎりっしゅ!!
今はもう関係ないからいいんですが、小学校の先生方って、とっても劣悪な労働環境の下働いているんですよね。私もそこにいたからわかるんですが…。
古い学校だと、夏場にトイレの匂いがこみ上げてきて大変だったなぁw
あなたは物理的労働環も精神的労働環境も整備されていますか?
体が資本っていうじゃないですか?整備されていない状態で、体を壊してしまったら元も子もないですよね。
そこで今回は私の経験をもとに、全ての小学校教員に向けて送る、今すぐ働き方改革すべき業務内容をご紹介。
小学校教員ではない方にも、学校の先生がどのような環境でどのような苦労をしているのかを知ってもらえる機会になればなぁーと考えています。
はじめに…
業務内容については私の10年ないぐらいの教員人生の思い出から書き出しています。既になくなっている制度についての言及はご勘弁ください。当時の私の心境の吐露を言語化しております。少しでも多くの教員に、本分を取りもしてもらいたいから…。教員の本分がなんなのかについて考えながらお読みいただければ幸いです。
それでは、どうぞ。
保護者への電話連絡
児童の怪我、体調不良やその日の活動に対する報告をするのが日課になっている先生は多いです。これは、良いことをした場合の報告を保護者にするというケースも含まれます。私はこの手の電話は得意ではないので、あまりしたことがありませんが…。
しかし、喜んでくれる保護者の方は少ない傾向にあります。
それはなぜかというと、教員という立場を経験したことがない方にとって
「先生からの連絡」=「怒られた報告」と捉える方が多いからです。
昨今、教員の不祥事が度々報じられてきましたが、イメージアップも兼ねて保護者にプラスの報告をするように指示する管理職(校長、教頭)が増えてきています。これは、地域自治体の教育委員会の指示による影響が関係していると思います。
指示のままにプラスの報告をしようとして電話をかけるのはいいですが、果たして本当にそのお電話は必要ですか?
世の中のイメージは「先生からの連絡」=「怒られた報告」から少しずつ、本当に少しずつ動き始めてはいますが、まだまだ払拭できていないのも事実。
保護者のニーズと一致していれば問題はないのでしょうが…。
電話より手間かもしれませんが、手紙や連絡帳の有効活用をしてみてはいかがでしょうか?褒めている内容を記載するのであれば、保護者の方々も斜に構えることはなくなるし、こちらも電話をかけるという空間的・時間的制約がなくなるしで一石二鳥だと思います。
もう一度考えてください。本当にその電話は必要ですか?
印刷
「このプリントを印刷しておいてください。」
社会人として、絶対と言っていいほど上司から言われるフレーズの一つなのではないでしょうか?
しかし、教員は紙が大好きです。
ある日の会話です。
上司「このプリントを印刷しておいてください。」
い「あれ?これって、もうデータで配布してありますよね?」
上司「気が利かねーな。」
い「ふぁ…?(に、二度手間じゃないのん?)」
悪しき古き習慣を重んじる文化が根付いています。
印刷は本当に必要ですか?エコですか?
連絡網
年度当初に、児童の個人情報を整理し連絡網を作成します。
しかし、昨今この連絡網が原因で様々なトラブルが発生しています。
特に顕著なのが、個人情報の流出です。
「⚪︎⚪︎小PTAの者ですが、△△くんの電話番号を教えてもらってもいいですか?」
普通引っかからないだろうという手口ですが、電話に出たのが低学年の児童ならどうでしょう?しかも、固定電話の先に今年度以前の連絡網が貼りっぱなしだったら…。
少し考えればわかりますよね?
また、その連絡網に自身の連絡先を記載なんてしていませんよね?
連絡網って本当はすごく怖い。今は作らない学校が増えてきています。
避難訓練
避難訓練の中でも特に考えてほしいのは集団下校についてです。
天災があった時や地域に不審者・危険動物が出現した時に、教員が引率して方面別に下校をサポートしていくシステムです。
一見、昔から行われてきた手法なので何が問題なのかわからないかもしれませんが、問題まみれだと私は思います。
非常事態があった際に、集団下校中に災害がひどくなったらどうするんですか?不審者・危険動物が出現したらどうするんですか?あなたは命を呈して他の児童を守りきる自信があるんですか?
タラレバを述べても仕方がない?いや、最悪を想定して動くのが避難訓練だと思います。
熱意をもって、校務に取り組むのは結構です。
しかし、その半端な行動が児童をより危険な状態に陥れる可能性があるということを十分に理解してほしいと思います。
有事の際は、黙って引き取りです。(保護者の方に迎えにきてもらうこと)
学校が100%安全とは言いません。
だけど、教員のあなたも一人の人間。命の責任はどこまで負えるのか考えましょう。
備品の購入
「この備品が必要だ!」
そう言って、事務さんに購入願を届け出て経費で購入するというのは他の会社でもやや同じなのではないかと思います。
学校で考えてほしいのは、その備品の購入先です。
⚪︎⚪︎電気商会
地元感の強い店舗の高い商品を買う意味はあるのか?ドン・⚪︎ホーテの商品の方が安くって使い勝手がいいのに…。
学習発表会(学芸会)・運動会
小学校も中学校も高等学校も、教育課程と言って実施する教育内容は文部科学省によって指定されています。その大枠に沿って、学校の実態や地域の特性によって教育活動を一部変更して取り組むことが認められています。
しかし、上記の行事に関しては、担当する教員の熱量によって、指定された学習内容の時数を削って練習時間に当てているという実情があります。
あなたの指導にエゴはありませんか?
運動会前に、怒鳴り散らして組み体操の指示をしていませんか?
学習発表会前に、指定された時数を大幅に超える音楽を実施していませんか?
思い出してください。あなたは教員であって、スポーツ選手やアーティストを育成していません。育てるのは、無限に広がる可能性と思考です。
部活動・社会体育団体の指導者
学校に所属していて、学校の施設を優先的に使用できるのが部活動。
一般の団体と同じように、学校の施設を使用する際に都度申請が必要なのが社会体育団体。
厄介なのが、前者は管理職の指示で役職として位置づけられる可能性があるということ…
「⚪︎⚪︎さん、今年サッカー部よろしく!」
その一言とともに、その先生の一年間の土日の7割は闇へと消えた…。いや、9割か…。
どちらにせよ、小学校の先生として業務を遂行している以上、部活動や社会体育団体の指導者を業務として兼任するのは明らかなオーバーワークです。
あなたがその業務のことが好きなら止めはしません。
しかし、そのことによって教師のしての本分を忘れていませんか?
あなたが全力で取り組まなければいけないのは本当にそこですか?
児童、組んでいる先生。周りの人は、答えを知っています。
事務作業
出席簿の記入、教室環境の安全点検結果に記入、出勤印の押印…色々な事務作業を行っている。これはどの業種の先生も同じなのではないでしょうか。
「必要なことを残しているんだ…」
そんな気持ちで作業をしていたがある日、とんでもない作業が打ち込まれました。
勤務実態の記録簿(地域によって呼び方は異なるでしょうが…)
こいつは何者かというと、出勤時間と退勤時間を記入するというものです。まぁ、タイムカードのようなものだと思ってもらって構わないでしょう…。
タイムカードと大きく異なるのは以下の二点です。
①自分で記入(エクセルか手書き)
②一定の過剰労働時間に対するおまけ付き
①をしている時点で、この作業の不正確さがおわかりいただけるかと思います。(タイムカードでやっているところもあるらしいですが…)
そして、特筆すべきは②です。なんど、一定の残業時間を超えた方には校医さんとの面接が待っています♡
余計な仕事増やしたくないから、偽って記載している人も多いです。嘘ついて仕事減らしてっていうサイクル…本当に必要ですかね?
飲み会
行かない。自分の時間を楽しもうよ。まぁ、幹事に指名されたら仕方がない感じもするけど、そもそも仕事じゃないしね…。
職員会議
長い。(職場によりけり。一概には言えない。)
しかもここでも大量に紙を使用します。
ぺーぱーれす?なにそれ?食えんの?
あとは、会議になると変な方向にイキイキとしだす方々がいらっしゃる場合があります。ある信念の下、掘らなくていいところを掘り返したり、重箱の隅をつつくような発言をしてきます。まぁ、退勤時間にもうるさいから長引くことは減るんだけど…教員の本分って…?って、思う瞬間の一つですね。
まとめ of いんぎりっしゅ
いかがだったでしょうか?
少しでも小学校教員が積み重ねている非生産的労働や危惧すべき点について伝わっていたのなら嬉しいです。
私は、小学校教員の本分は担任している学級の児童たちへの学習指導と生徒指導だと考えています。
その理由は、子供たちの未来を担っているからです。
児童の学習状況、人間関係は複雑です。それらを把握してこそ、本来の仕事に取り組めます。しかし、昨今の流れがそれをしにくくしているという事実があります。
教育公務員という特殊な立場から、学習を通して児童の知識や人間性を育んでいくという本分を忘れさせる労働環境になりつつある現代日本の小学校。
元小学校教員が言及したところで何が変わるかはわかりません。
少しでも多くの現役小学校教員の皆さんが明るく楽しく安心して、子供たちの将来への選択肢を増やしていける活動に従事できるよう陰ながら応援していきたいと思います。